腺腫様甲状腺腫

症状

甲状腺全体の腫大、圧迫

検査・診断

a.超音波検査	嚢胞(水ぶくれ)、多発する腫瘤、甲状腺全体の薄い皮膜の不均一な腫瘤様変化
b.細胞診・組織	悪性病変の否定を行う
c.（参考）血液検査	サイログロブリン、甲状腺ホルモン（fT4, fT3,TSH）機能性結節の場合のみ　シンチグラム；　I-123、Tcシンチ

どんな病気？

甲状腺が非腫瘍性。結節生増殖により腫大する多発性病変。欧米ではmultinodular goiter（多結節性甲状腺腫）とも呼ばれる。
原因は不明な点が多いが、(a) 環境因子（ヨウ素欠乏、喫煙、炭酸リチウム、キャッサバなど）、(b) 体質因子（バセドウ病、橋本病など）、(c) 遺伝因子が知られています。

治療

環境因子があれば除去に努めます。真の腫瘍では無いため経過観察が中心となりますが、“がん”の合併や圧迫症状、機能性結節の合併では手術により切除します。